谷内麻子さんの手仕事場は自宅の1階にある6畳の部屋。
GlimakraのstandardとASHFORDのTable loomを使っています。
織り体験で高機に座った時の感動が忘れられず、織りを学びはじめました。
教室に通い、まずはASHFORDのTable loomを購入。織りを続けていくうちに、スウェーデン織りの魅力に惹かれていきました。その後こちらのアトリエを構え、Glimakraを購入。
現在は「くらしのぬの」という屋号でスウェーデンの糸を使って作品を制作、販売しています。
テーブルセンター、ストール、ランチョンマット、コースターなど、くらしに寄り添う品揃え。
引っ越しの際、家族の協力を得ながら、アトリエ室を確保できる家を探しこちらの自宅に決めたそうです。
室内には、織機、ミシン、手仕事に関する道具、書籍、制作した作品までたくさんの物が収まっています。
空間を立体的に使っているのが印象的で、物が多くても整っていて使いやすそうな手仕事場です。
谷内さんは、2018年から大学の通信教育課程でテキスタイルデザインを学んでいます。
真剣に織りを続けていこうと思った時、もっと創造性を広げ、デザインに関する基礎的な知識を得る必要を感じたからです。
大学では織りではなく、テキスタイルデザインを広く体系的に学んだことがとても刺激になりました。
現在は卒業制作作品を制作中。
スウェーデンの糸は色が豊富で点描画のような表現ができるところが気に入っていて、ご自身で輸入しています。しかし、世界情勢によって価格が高騰。また、輸送に時間がかかる状況です。
今後は手に入りやすい国内産のウールを紡いで染めてみることにも挑戦してみようと思っているそうです。
頭の中に様々なアイデアが湧いてきて、新しいことに次々チャレンジしてみたくなるとのこと。
これからもこの手仕事場で新しい作品が生まれていきます。
【取材・撮影】 遠藤ちえ (遠藤写真事務所) @chie3endo