関崎真樹子さんの手仕事場は西武線飯能駅ほどのAKAI Factory内にあります。
AKAI Factoryは工場跡地をリノベーションしたシェアアトリエ。
現在は10組のクラフト作家がこちらをベースに活動しています。
関崎さんは2018年から2022年3月まで、埼玉県秩父市にある「ちちぶ銘仙館」主催「秩父銘仙後継者養成講座」6期生として整経・型染め・織りを学びました。
関崎さんとAKAI Factoryとの出会いは、「秩父銘仙後継者養成講座」へ通学していた頃。電車の窓から見える建物に気がついて、ある時、途中下車して訪ねてみることにしました。
AKAI Factoryは天井の構造が見える開放的な空間。オーナーとオープン当初入居していたクラフト作家達がセルフビルドで作り出した空間です。
現在も様々なジャンルの作家が作品作りの拠点として入居しています。アトリエの他にギャラリー、作品を販売できるショップも併設されています。
関崎さんは、オーナーの赤井さんからAKAI Factory ができるまでのストーリーを聞き、その魅力に惹かれて入居することを決ました。
2021年の1月からこちらをアトリエにしています。
関崎さんのアトリエは、1階の奥にあります。
組み立ててある高機が1台、解体してある高機が1台置いてあります。
現在使用している機織りはSHIRO.で購入いただいた高機です。
秩父銘仙は整経後糸を機に張り一本の糸で仮織りを行った後、型染のために一度機から糸を外します。
その後、型染をしたものを機に戻し、仮糸をほぐしながら外して織っていきます。
筬通しと綜絖通しを2回行う、時間のかかる織り方です。
今後は反物だけでなく、手に取ってもらいやすい小物などを作る予定です。
秩父銘仙で学んだことをベースにしながら、新しい技法も取り入れて柔軟な作品づくりをしていきたいと思っています。
周りの作家達からも刺激を受けつつ、織りに集中できそうなアトリエです。
関崎真樹子さん 花楽多 Instagram @karakuta3
AKAI Factory https://akaifactory.handcrafted.jp
【取材・撮影】 遠藤ちえ (遠藤写真事務所) @chie3endo